横溝正史といえば、杉本一文。
数多く手がけてきた装画作品の中から、
横溝作品を始め、約160点を収録したファン垂涎の画集が、
《横溝正史 生誕120年記念 新装版》として再登場!
カバー・オビを刷新し、横溝作品の装画等、新作4点を差し替え掲載。
だれもが魅了された装画の数々を
原画のほぼ原寸サイズで堪能できるA4判の画集です!
杉本一文のイラストには、見る者の心をざわつかせる不穏な雰囲気が存在する。
細部は実写と見まごうほど精密に描かれていながら、
全体図を見ると決して現実にはあり得ない、悪夢のような世界が広がっている。
私たちはそのイラストの持つ魔力に引き寄せられ、時がたつのも忘れて見入ってしまう。
――西口明弘(木魚庵/金田一耕助勉強家)
杉本が数多く手掛け人々を魅了してきた、横溝表紙画を始めとする装画の世界。
これを敢えて言葉で表すとすれば、
「イメージのオブジェ化」と、「スペタクル(見世物)化」、
そして具象を二重、三重と掛け合わせる事で生まれる、「異常な緊張感」である。
――元木友平(解説より)
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杉本一文(すぎもと いちぶん)
1947年 福井県に生まれる。
1971年 横溝正史著「八つ墓村」(角川書店)などのカバー装画を担当。この後、横溝正史を始め、半村良、土屋隆夫、石ノ森章太郎、楳図かずお、西村賢太、狩久、小池一夫・小島剛夕 他、多数の装画を手がける。
1997年 50歳を機に銅版画制作を始める。
以降 グループ展、イラスト展 多数。
出版社:アトリエサード
著者:杉本一文
出版年:2017/11
A4判カバー装:128ページ
定価:3200円(税別)