「私の、内なる戦い〜“生きにくさ”からの表現」 TH No.71画像

「私の、内なる戦い〜“生きにくさ”からの表現」 TH No.71

商品説明




別に、戦闘機が飛んでいるわけでも、空襲警報が鳴り響いているわけでも、
戒厳令が出ているわけでもないが、
もしかしたら、いまの日本はある意味、戦時下に近いものがあるのかもしれない。

それは、北朝鮮が云々、テロが云々、原発が云々、ということだけでなく、
むしろもっと身近なところに、格差や差別、虐待、もしくはさまざまな重圧等があり、
実際に銃を持たずとも、われわれは、
心の中では見えない銃をずっと構え続けていたりするのだ。

それは、非常にプライベートな戦いなのかもしれない。
でも、そうした荒波に立ち向かうか、そこからうまく逃れるかしなければ、
生き抜いてはいけない。

なるべく敵を寄せ付けないようにするなら、ひきこもるのもひとつの手段だし、
ネットに潜って、心地よさ気な別世界を遊び場にするのもよかろう。
もしかしたら、ライトノベルやアニメの多くは、
そうした内なる闘争を明に暗に描くことで支持されてきたのかもしれない。
絵画その他の表現とかだって、陰鬱な空気感や傷などで、そうしたものが暗示されたりするし、
問題提起や挑発もあったりする。

そうしたいわば、生きにくさから生まれてきた表現を、
もちろん日本のみならず少し垣間見て、生きることについて考える——

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■主な内容
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三浦悦子の世界〈6〉「Alice11景」
渡辺篤〜ひきこもり体験を、アートを通じて「生」につなげる●志賀信夫

辛しみと優しみ29●人形・文=与偶
与偶〜人形によって人に何かを与え、それが自身の��生�≠燻xえている。

石塚桜子〜一筆一筆に感じられる、祈りのような叫び●松本寛大
新宅和音〜ルネサンスの様式で描く、思春期の少女の��受難��
戸野塚はづき〜赤ん坊を襲う苦しみと、その解放
美島菊名〜少女は、世界を変える!
椎木かなえ〜世界への違和感との、静かな格闘

四方山幻影話32
 若林美保インタビュー〜ストリッパー・わかみほという生き方●写真=堀江ケニー/取材・文=沙月樹京

何が彼女をそうさせたか?〜戦う女たちのレジリエンスと内なる傷痕●浦野玲子
深夜アニメとジェンダー〜政治・経済・社会のメインストリームの外で●本橋牛乳
リセットの想像力〜『アイアムアヒーロー』と『シン・ゴジラ』、または『新世紀エヴァンゲリオン』から『けものフレンズ』まで●梟木
ドッペルゲンガーと生き辛さ〜世間体、ナルシシズム、自撮り●市川純
グレンフェル・タワー火災考〜私の戦争と世界、または自由表現闘争について●釣崎清隆
世界から、自分からの逃走術〜この世の中を生き延びるために●日原雄一

管理社会の生きにくさの正体〜未来を予見した3つの小説から読み解く●べんいせい
バートルビーとカフカの労働をめぐって●柏木静
ニジンスキーの後半生〜『神との結婚』以降、狂気との戦い●並木誠
すべてはスクールカーストから始まった〜わたしたちの生きづらさの原点である教室での日々●待兼音二郎
日本人は全体主義が大好き〜こんな日本は、生きやすいか生きにくいか●友成純一

《コミック》 DARK ALICE 22. ブレット●eat
DA TEN SHI NO HAI KAI●ごとうゆりか
《小説》 僕は叫ぶ●最合のぼる

こやまけんいち絵本館29「教室」●こやまけんいち
一コマ漫画「生難と紛紜への闘争」●岸田尚

Review
山本夏彦「何用あって月世界へ」●日原雄一
笙野頼子「ひょうすべの国」●梟木
樺山三英「ジャン=ジャックの自意識の場合」●田島淳
デボラ・カーティス「タッチング・フロム・ア・ディスタンス」●岡和田晃
ほか

立体画家 はが いちようの世界17〜白い石炭商人●はが いちよう
書物の百物語《三》ノストラダムスと終末論●樋口ヒロユキ

TH RECOMMENDATION
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