職業設定類語辞典の画像
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ISBN:978-4-8459-2025-9

著者:アンジェラ・アッカーマン(著/文)ベッカ・パグリッシ(著/文)新田享子(翻訳)

出版社:   フィルムアート社

出版年:2021年6月

A5判:356ページ

定価:2200(税別)


こちらは新本での取扱になります。

 職業設定類語辞典

商品説明
紹介
シリーズ累計20万部突破!

小説、脚本、マンガ、演技、二次創作、TRPG……
すべての創作者必携の大ヒット類語辞典 第6弾

キャラクターの人生にとって欠かせない要素=職業を適切に設定し、読者や観客をのめり込ませるために
必要な知識が詰まった最強のガイドブック!

小説の構想は、登場人物の職業が
決まると転がりはじめる。
あの快感の秘密がここに載っていた。
──宮下奈都(小説家)

全ページ、物語の種に満ちている。
これは書きたくなる!!
──池澤春菜
(声優/第20代日本SF作家クラブ会長)



物語に登場するキャラクターの職業を決めなければならないとき、つい自分が経験したことがあったり、単純に好きだったり、面白そうだと思い込んでいたりという理由だけで選んでしまってはいないでしょうか。または特定の職種の役柄を演じたり想像するときに、どこかで見たことがある"ベタ"なキャラクターばかりを思い浮かべたりはしていないでしょうか。

現実に生きる私たちがそうであるように、作品に登場するキャラクターにも、なぜその職業を選択したのか、自分の仕事が好きなのか嫌いなのか、その仕事の何を信念として持ち、どんな目標を達成したいのかは、人によって、そしてその職業によって全く異なっています。

本書ではあらゆる職業における特徴や必要な知識やスキルなどの基本的なデータ、その職業に就いているキャラクターが抱えがちな葛藤、または場面における立ち振る舞いなどについて豊富に記載した、まったく新しい視点の辞典になっています。軍人や弁護士、小説家やプロスポーツ選手といった数多くの作品に登場する職種から、剥製師や料理評論家、霊術療法士といったストーリーにインパクトを与えるような職種まで、120を超える職業の設定の肝を詳細に記述しています。

仕事をめぐる登場人物の特質や選択は、どのように特徴づけられ、プロットに結びつき、必要とあらばシーンに対立関係を吹き込むことができるのか。どうすれば読者や観客が登場人物を自分に重ね、作品にのめり込むことができるのか。職業設定に紐づくストーリーテリングの無限の可能性を本書は示しています。


本書ではそれぞれの職業ごとに、見開きで下記項目に沿って解説をしています。
◎職業説明
 その職業の特徴や勤務場所などの詳細な解説
◎「この職業に求められるトレーニング」
 その職業に就くための道のり(免許等の資格等)や、働く上で必要な知識について
◎「有益なスキル・才能・能力」
 戦略的思考能力や人の心を読む力、手先の器用さといった、その職業に向いている人物の特性
◎「性格的特徴」
 おだやか、冷静、野心家など、その職業に就いている人の性格的な特徴
◎「葛藤を引き起こす原因」
 キャラクターが直面する、その職業ならではの障壁、問題、危機、対立について
◎「かかわることの多い人々」
 その職場や周辺環境で出会いうる人々
◎「この職業は5大欲求にどう影響するか」
 その職業に就いていることで、基本的欲求がどう人間の行動に影響を与えうるのか
◎「この職業を選択する理由」
 物語の核心に迫る、登場人物が職業選択の背景とする動機
◎「ステレオタイプを避けるために」
 職業に紐づく表現のマンネリを避け、固定観念を覆すために必要なアドバイス


☆カバーイラスト:小山健


【『類語辞典』シリーズについて】
フィルムアート社の『類語辞典』シリーズはSNSを中心に爆発的に広まり、これまでの累計刷部数は18万部を超える大ヒットを記録しています。人間の喜怒哀楽を項目化し、それぞれの感情に由来する行動や反応を集めた『感情類語辞典[増補改訂版]』。あらゆるキャラクターの明るい面、暗い面から人物描写を深めたい方におすすめの『性格類語辞典 ポジティブ編』 『性格類語辞典 ネガティブ編』。255もの「場面」を通して物語の舞台・世界観をつくりあげるための『場面設定類語辞典』。読者の共感を呼ぶ多面性のある豊かなキャラクターや、リアリティのある状況設定を描くための『トラウマ類語辞典』。そしてこれらの中に収録されている、創作に役立つ様々なツールをダウンロードできる特設サイトも併せてご活用ください。

書き手がよく見落としがちなディテールに、キャラクターの職業がある。おそらく、それはストーリーに力を与えるというよりも単にキャラクター設定のひとつにすぎず、取るに足らないものだと考えられているからだろう。職業のストーリーへの効果を軽視している場合、書き手は、単に自分が経験したことのある職業をキャラクターに与えたり、深く考えずに面白いという理由だけでキャラクターの職業を設定したりして、執筆を進めていく可能性がある。しかし、それではいけない。職業は、キャラクターが自らの可能性を最大限に発揮できるよう、ストーリーを前進させる強力な推進力になり得るからだ。キャラクターがどんな職業に就いているかによって、キャラクターは肉付けされ、プロットが方向付けられる。そうすると、それに応じた人間関係の相克が生まれ、キャラクター自身の未熟さが表面化し、キャラクターが人間として成長していく過程が描かれていく。職業は他にも様々なことに利用できるはずだ。キャラクターの職業は、取るに足らない詳細などではない。多くのストーリーに多面的に影響を与えられるものだからこそ、慎重に考えて選択する必要がある。(本文より)

目次
すべてはディテールにある……
職業選択の背景にある動機
キャラクターの性格を特徴付けるキャリア
緊張と葛藤の源としての職業
職業はストーリーの構造やキャラクター・アークを支えられる
主題設定装置としての職業
キャラクターのために職業を選ぶ
職業を描き出すときの追加ヒント
筆者から最後に
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