第一歌集『サイレンと犀』につづく
5年ぶりの第二歌集、ついに刊行!
【著者選】
写メでしか見てないけれどきみの犬はきみを残して死なないでほしい
返信はしなくていいからアメリカっぽいドーナツでも食べて元気だして
もう一軒寄りたい本屋さんがあってちょっと歩くんやけどいいかな
ゆぶね、って名前の柴を飼っていたお風呂屋さんとゆぶねさよなら
二回目で気づく仕草のある映画みたいに一回目を生きたいよ
2019年10月全国書店にて発売。
2019年11月第二版発行
【著者プロフィール】
岡野大嗣(おかの・だいじ)
1980年、大阪府生まれ。歌人。2014年に第一歌集『サイレンと犀』(書肆侃侃房)。2017年、木下龍也との共著歌集『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』(ナナロク社)。反転フラップ式案内表示機と航空障害灯をこよなく愛する。
Twitter:@kanatsumu
カバーイラスト:安福 望
【帯文】
「自分が見落としていた記憶を
連れて来てくれる
とてもやさしく
体験を(こんなに簡単に)
捏造してくれる
とてもあたたかく
大嗣くん
あの時間を 丸ごと
カプセルに閉じ込めたような言葉達は
それぞれの経験が誰のものにもなり得る
そんな可能性(未来)を
示唆しているかも知れないよ」
国府達矢(ミュージシャン)
「21世紀前半のなにげない日常に潜む、
こわれやすい奇跡を、琥珀の中に永遠に
閉じ込めてしまうような作品の数々。
ポップスのように、映画のように。
短歌って今もこんなに
アクチュアルなものだったのか」
七尾旅人(シンガーソングライター)
現代歌人シリーズ
現代短歌とは何か。前衛短歌を継走するニューウェーブからポスト・ニューウェーブ、さらに、まだ名づけられていない世代まで、現代短歌は確かに生き続けている。彼らはいま、何を考え、どこに向かおうとしているのか……。このシリーズは、縁あって出会った現代歌人による「詩歌の未来」のための饗宴である。
現代歌人シリーズホームページ:http://www.shintanka.com/gendai