「リンゴの唄」の真実 戦後初めての流行歌を追う画像
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ISBN:978-4-7872-2079-0

出版社:青弓社

著者:永嶺 重敏

出版年:2018/10

版型:四六判

ページ数:196ページ

定価:2,000円(税別)


状態:未読品になり状態はほぼ程度のよい状態になります。
   裏表紙バーコード部分に自由特化本シール貼り、あるいは底に赤線が引かれています。
新古本とは出版社の不動在庫となり、一度も消費者に購入されておらず正規の定価よりも安く売られる本になります。
できるだけ状態の良いものを入荷しておりますが、若干の痛みがあるものがありますので予めご了承ください。

「リンゴの唄」の真実 戦後初めての流行歌を追う

商品説明
書評掲載情報
2018-12-01 朝日新聞  朝刊
評者: 寺尾紗穂(音楽家、エッセイスト)
2018-10-20 日本経済新聞  朝刊
紹介
並木路子が歌う「リンゴの唄」は、敗戦の年に映画やラジオ、レコードを通じて爆発的に流行した。「敗戦後の人々を勇気づけた」とされるこの曲がどのようにして誕生し、人々はどこで聴き、日記にどう書き、どうやって歌ったのか――。「歌と時代」を描き出す。

目次
凡例

はじめに

第1章 戦後初の音楽映画『そよかぜ』と並木路子
 1 八月十五日と文化的真空状態
 2 「戦争の歌」の呪縛
 3 「歌を忘れたカナリヤ」
 4 日本芸能社による「新流行歌の大衆審査」
 5 「ムシズ」が走る映画『そよかぜ』
 6 『そよかぜ』のストーリー
 7 戦争映画と敵性音楽の呪縛
 8 「リンゴの唄」は挿入歌?
 9 映画『そよかぜ』は一カ月で撮影された
 10 並木路子「リンゴ娘」に抜擢

第2章 「リンゴの唄」の誕生と反響
 1 「リンゴの唄」の曲は汽車のなかで書かれた
 2 歌詞を書いたのは戦時中?
 3 東京での封切り興行は二週間だけ
 4 地方での上映はさらに少ない
 5 とりえは「リンゴの唄」のリズムだけ
 6 高見順も「全くひどいもの」
 7 『そよかぜ』は本当にGHQの検閲第一号か
 8 音楽映画が相次ぐ

第3章 「リンゴの唄」、ラジオで人気沸騰する
 1 新聞のラジオ欄と並木路子
 2 並木路子のラジオ出演履歴
 3 並木路子の回想
 4 『砕かれた神』の衝撃
 5 『洋楽放送記録』と『放送番組確定表』という資料
 6 「リンゴの唄」の放送形態の多様性
 7 ほかの歌手も「リンゴの唄」を歌う
 8 並木路子のラジオデビュー
 9 『映画スターの午後』の解説者として
 10 歌手としての並木のラジオデビュー
 11 初めてラジオで「リンゴの唄」を歌う
 12 『希望音楽会』に「リンゴの唄」の希望殺到
 13 『希望音楽会』への出演
 14 『紅白音楽試合』で「リンゴの唄」を歌う
 15 古川ロッパの日記
 16 終戦の年の「歌いくらべ」

第4章 レコードによる流行の本格化
 1 終戦後のレコード界の苦境
 2 「リンゴの唄」はB面?
 3 レコードも圧倒的売れ行き
 4 レコードによる流行の増幅作用
 5 一九四六年の「リンゴの唄」放送
 6 ラジオの「ながら聴取」による流行拡大
 7 実演でリンゴ投げのパフォーマンス
 8 並木路子というスターの誕生

第5章 「リンゴの唄」を歌う国民
 1 駅や学校で歌う
 2 終戦後のラジオの新番組
 3 『のど自慢』で最も多く歌われる
 4 進駐軍と「アップルソング」
 5 復員船で看護婦たちが合唱する
 6 捕虜収容キャンプで兵士たちが大合唱する
 7 引き揚げ船で船員たちが歌う
 8 終戦と帰国をことほぐ歌
 9 引き揚げ歌の伝統と「赤化」

参考文献

付録1 『そよかぜ』概要と挿入歌
付録2 『洋楽放送記録』『放送番組確定表』補遺

あとがき

版元から一言
並木路子が歌う「リンゴの唄」は敗戦後の日本の心象風景を象徴する歌として「敗戦後の人々を勇気づけた歌」「焼け跡のBGM」として扱われている。

しかし、この曲の作詞・作曲の成立過程、映画やラジオ、レコードを通じて爆発的に流行した社会的な背景、人々がどんな思いで歌ったのか、などの実態については不明のままだ。

作家や文化人は「リンゴの唄」をどこで聞いたのか、引き揚げ船ではどうやって歌っていたのか、無名の人々の日記にはどう書かれていたのか――NHKの番組履歴も詳細に検証して、「歌と時代」を描き出す。

著者プロフィール
永嶺 重敏  (ナガミネ シゲトシ)  (著)
1955年、鹿児島県生まれ。九州大学文学部卒業、出版文化・大衆文化研究者。日本出版学会、日本マス・コミュニケーション学会、メディア史研究会、日本ポピュラー音楽学会会員。著書に『オッペケペー節と明治』(文藝春秋)、『流行歌の誕生――「カチューシャの唄」とその時代』(吉川弘文館)、『東大生はどんな本を読んできたか――本郷・駒場の読書生活130年』(平凡社)、『怪盗ジゴマと活動写真の時代』(新潮社、内川芳美記念マス・コミュニケーション学会賞)など。
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