【紹介】
「愛知の女子高生の制服は、かわいい。」愛知県内の9割にあたる208校の女子高生制服をイラストで徹底解説し、愛知県JK制服のすべてが1冊に!セーラー服の歴史の変遷は漫画で分かりやすく解説し、令和の最新制服事情、伝説の旧制服、着こなしトレンドなど興味のある項目はコラムで紹介。中学時代から趣味で制服を描き、SNSで話題の著者による初めての作品集。
【目次】
はじめに
魅惑の水色名古屋襟 〈愛知淑徳・西春〉
名古屋襟が語る姉妹校の歴史 〈旭丘・春日井〉
豪華絢爛! 金銀名古屋襟 〈天白(旧)・津島東〉
ナゴヤ自慢のおしゃれブレザー 〈名東・瑞穂〉
セーラーとブレザーの融合!? 〈名城大学附属・桜花学園〉
知多半島を彩る赤青セーラー 〈東浦・常滑〉
絶滅寸前!? ベレー帽の制服 〈光ヶ丘女子・聖霊〉
西三河トップ校の伝統制服 〈岡崎・刈谷〉
東三河ならではの個性派制服 〈豊橋東・御津〉
コラム 令和の最新制服事情
名古屋襟って何?
白襟カバーについて
地域差の理由
名古屋襟の歴史~金城学院の場合~
名古屋襟の歴史~桜台高校の場合~
名古屋襟の歴史~明和高校・菊里高校の場合~
名古屋襟の歴史~旭丘高校・名古屋西高校の場合~
消えゆく名古屋襟
制服の文化的価値
制服目録(名古屋市内)
コラム 名古屋襟のバリエーション
コラム 平成~令和 着こなしトレンドの変遷
制服目録(他市町村)
コラム ”旧制服”目録
索引
おわりに
【前書きなど】
令和元年から5年までの間に、200校以上ある愛知県の高校のうち約4分の1が制服のモデルチェンジを実施もしくは決定しました。どの学校の新制服も、生徒が快適に着用できることを第一に考えられており、学校ごとの個性も取り入れた、すてきなデザインのものが採用されています。しかし、制服の形はどの学校も似たようなものになってきています。
令和元年以降に県内の高校で新しく採用された女子制服は全て「ブレザー」型。高校だけでなく、市町村内の公立中学校の制服を全てブレザーに統一するという自治体も増えてきています。本文でも詳しく触れていますが、SDGsが掲げる「多様性」に配慮するために、性差の少ないデザインのブレザーが選ばれているのです。
愛知県はもともと、他の都道府県と比べてセーラー服の学校が多いと言われていましたが、今後はそういった特徴もなくなっていくのかもしれません。「名古屋襟」を始めとした制服の地域差によるご当地ネタも、過去の話題となりつつあります。
制服モデルチェンジの推進によって、個々の多様性は尊重されるようになりましたが、制服を服飾文化としての側面から捉えると、むしろ多様性が失われているように感じます。時代が良い方向に進んでいるのは間違いないのですが、その裏では一つの文化が消えていくような、そんな現状を目の当たりにし、私はどうにもやるせない気持ちになっていました。そんな折、出版社の桜山社さんより、私がこれまで趣味で描いてきた愛知県の女子高生制服のイラストをまとめて、書籍化してはどうかとお声掛けいただきました。そうして出来上がったのがこの本です。県内の高校の9割以上にあたる208校分の女子制服をイラスト化して収録させていただきました。地元の方々の青春の思い出が詰まった制服を数多く記録に残すことができ、嬉しく思っています。
以上のコンセプトから、本書に収録されている「制服目録」のイラストは、令和5年現在最新のものではなく、令和以降のモデルチェンジラッシュが始まる前の平成30年時点のデザインを基本としております(一部例外あり)。ご理解の上、ごゆっくりお楽しみいただければ幸いです。
【著者プロフィール】
さといも屋 (著・画)
岐阜県出身、愛知県在住。中学時代から趣味で女子中高生の制服イラストを描くようになり、インターネット上に投稿していた。
大学卒業後に同人活動を開始し、制服をテーマにした同人誌を定期的に発行。東海地区でのイベントを中心に、同人誌即売会にも多数出展した。令和元年より同人活動を休止し、オンラインにて創作活動を継続中。制服以外の趣味は、アイドルのライブ鑑賞。