紹介
全共闘は、学生運動ではなかった。バリケードは世界に開かれた「アジール/混在郷」であり、路上の礫が群衆を自己組織化へと誘い、神田の街は解放区と化した。日大全共闘の当事者がその体験をあえて私的に想起しながら、学生運動ではない「直接自治運動」としての全共闘の経験を来たるべき「反政治/直接自治」の可能性として検証するいままで語られなかった新しい1968論。
目次
序章 想起せよ!とカルチェ・ラタンが囁く
第1章 沸騰する路上の全共闘
第2章 バリケードという「アジール/混在郷」
第3章 神田/礫/路地-群衆が自己組織化する瞬間
第4章 全共闘を誘惑した「政治」
終章 造反有快-直接自治運動をめぐる経験