オブジェを持った無産者 赤瀬川源平の文章の画像
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発行:河出書房新社(復刊版)
A5版函付き:367ページ
発行日:2015/1

状態:未読品になり状態はほぼ程度のよい状態になります。
   裏表紙バーコード部分に自由特化本シール貼り、あるいは底に赤線が引かれています。

新古本とは出版社の不動在庫となり、一度も消費者に購入されておらず正規の定価よりも安く売られる本になります。
できるだけ状態の良いものを入荷しておりますが、若干の痛みがあるものがありますので予めご了承ください。

オブジェを持った無産者 赤瀬川源平の文章

商品説明
 美術史上最大のニセ札事件!1970年の現代思潮社版を復刻!


 法廷、メディア、社会をも「作品」と化した戦後最大の芸術作品=模型千円札事件。
 被告である赤瀬川みずから事件を記述し、文筆家・赤瀬川原平の誕生を告げる幻のデビュー作。


 1970年4月24日、最高裁は、本書の著者赤瀬川源平の事件の上告を棄却した。いわゆる”千円札裁判”の終幕であった。懲役判決にあった著者は、現在、執行猶予の身である(1970年当時)。
 「裁判は終わったが、事件はいつ終るとも知れない。いや、24日の朝から何かが新しく始まりかけたという実感を、私はもった」
 ―とこの「原型的な事件」に終始深くかかわった瀧口修造は、有罪確定直後に記した。
 謎めくハイ‐レッド・センターの”レッド”氏赤瀬川源平とは?司法権力の地価倉庫にとらわれの〈千円札〉とは?
 ネオ・ダダ、反芸術、ハプニングと逆接して、浮揚を拒む鉛の蹠で最低位を踏みながら、『表現』と『国家』に「過激にして愛嬌」(宮武外骨)ある舌鋒を注ぐ赤瀬川源平の文章群。
 書きおろし100枚を含むこの初の著作は、犯行者みずから事件を記述し、〈梱包〉・〈零円札〉・〈激画〉などの不敵な作品行為と携えるエッセイを連ね、黒いユーモアで芸術体制と貨幣制度を塗り潰す。


【付録】
瀧口修造による零頁「原型的な黒いユーモア」



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